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まちの保育園

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お知らせ

寄付金は何に使う?

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まちの保育園 鎌倉は、もともと0〜2歳の子どもたちを保育する定員19名の小さな保育園でした。そして開園した2018年秋には、3〜5歳の子どもたちも過ごせるよう施設の増築を計画し、その資金を集めるためにクラウドファンディング※を実施しています。
※詳細はこちら「子どもたちがのびのび元気よく成長できる環境を維持するために増築したい(FAAVO by CAMPFIRE)」

実は、そのときに支援してくださったArgentのAndrew Blencoweさんが、現在も毎月支援を続けてくださっています。

Argent

はじめて寄付されたとき、なぜ、まちの保育園 鎌倉に寄付してくださるのか聞いたところ次のような返信がありました。
Please use the money for your kindergarten.
To help your children.
(その寄付金は保育園の子どもたちのために使ってください。)
今回記事にすることになり、あらためて質問しましたが以前と変わらない返信をいただきました。
Helping young Japanese children.
(日本の子どもたちを助けたい。)

私たちは、各地で災害があれば自分たちで集めた募金を支援にあてたり、物的な支援を行うことはありましたが、このように長期間にわたり欠かさず支援し続けることは困難です。一通のメールのやり取りからはじまり、ここまで保育園の活動を支えてくださることに、心から感謝申し上げます。

さて、いただいた寄付金は、子どもたちの活動に必要な備品や施設の改修等にあてていますが、いつも大人が決めています。しかし今回は、子どもたちに決めてもらうことにしました。

子どもたちが選んだもの

2021年7月、4~5歳児クラスの子どもたちに「何か欲しいものがある?」と投げかけてみました。

なかなかすぐには思い浮かばない子どもたち。保育園にあるものでもっとあったらいいなと思うものはある?壊れているものはない?と考え始めました。

そして、愛着のある園庭の玩具について話し合うことになりました。
もともと園庭では落ちている枝や木の葉など自然物で発想豊かに遊びを展開している子どもたちですが、その手助けをしてくれるのが「バケツ」や「シャベル」などの玩具でした。

開園当初、園庭に揃えた「バケツ」や「シャベル」は、たったの3セットでした。
この3年間、代わる代わる子どもたちが遊んで、時には取り合いっこもしながら、共に過ごしてきました。

今現在は、人数が増えて、「バケツ」や「シャベル」は『小さい子たちが遊ぶもの』という子どもたちなりの思いやりが根付き、少しずつ劣化も進み割れてしまうこともありました。それなので、「小さい子たちが怪我をしないように。そして僕たち、私たちもみんなで遊べるように。」という気持ちで、園庭の玩具を揃えることにしました。

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ただ大人が決めて買い与えるのではなく、与えてくださる方がいることを知り、保育園の仲間と一緒に考えて欲しいものを決めていくことができて、その喜びも感謝の気持ちも大いにふくらんだと思います。

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今は夏ならではの水遊びや、畑の野菜への水やりに大活躍しています。
季節が変われば、海岸や公園での砂遊びで遊ぼうと今から楽しみにしています。

表現を楽しむ

この機会にもうひとつ、表現豊かなこの幼少時期に行った園庭で絵の具遊びをご紹介します。
絵の具ならでは色遊びを楽しむ姿は、年齢を問わず子どもたちを夢中にさせるものです。暑い時期なので、園庭でのボディペインティングを楽しみました。
始めは遠慮がちに…徐々に心が解放されて、気が付けば周りも身体も、絵の具だらけになりました。


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色の変化を楽しむ子、新しい色を発見して「みてみて~」と喜びの声を上げる子、大きい紙にダイナミックに表現を楽しむ子どもたちです。最後には「もっと遊びたい!」という声が必ず聞こえます。終わりのない表現の世界を楽しんでいます。

0~1歳児クラスでも、自分より大きい紙にクレヨンでのびのびと描くことを楽しんでいます。「かきかきする!」と手を宙でくるくるさせて描く楽しさを既に覚えて伝えてくれます。

寄付いただいたおかげで子どもたちの遊びの枠がぐーんと広がりました。目に見えるたのしさだけではなく、子どもたちの内に秘めた表現力や探求心も育っていくことと思います。

心より感謝を申し上げます。

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